世界に花束を投げつける

口下手なのでなんとかして伝えたい

生物系修士院生、ゲーム企画職になる

 

5/12追記

 ゲーム会社、そりゃ当たり前なんだけどデザイナーもサウンドもいるし、VRとかの技術も開発してるし、周りがゲーム、漫画、アニメのコンテンツで溢れてるし、現代総合芸術の場過ぎて幸せだ!!!!!

 

 

 

 ちょうど去年の今頃は就活をしており、どこもまともに通らず、取り憑かれたように6月半ばくらいまで面接を受け狂っていた。

 しかし、この前大学院を修了して幼稚園のときからお世話になっていた会社にゲームの企画職として入社することが出来た。めでたい!!入社してまだ間もない良いタイミングなので就活のこと (多分ES40社以上出した) とか、研究室の振り返り、これからどう振る舞って生きていきたいかなどを書く。日記みたいな感じです。

 この時点で書いてあることが相当かゆいぜ!!

 

 

 

ゲーム企画職になった

 

 企画職はゲームプランナーと一般的に言われる。は?なんだその職種って思う。世間的にはゲームクリエイターという単語をよく聞くよね。会社やそのコンテンツによって名前が違ったりもするけど、大まかにはゲーム内企画やクリエイターたちの調整をしたりする(下の画像)。企画内容もシナリオからレベリング等かなり範囲が広い。企画もするが調整という面もあるのでSHIROBAKOでいうと宮森みたいな位置にもなる。ドーナツキメるしかない。雑用も多いと聞くがゲームそのものの面白さを考える職なので花形だと思ってる。仕事はみんなが花形だけどね。

 

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(引用:visualarts.ac.jp   nintendo.co.jp) 

 

 プランナー職は特にスキルがなくても選考してもらえるので倍率がクソ高い。就活自体は本当に頑張ったし、おそらく適性もあった。運も良かったと思う。

 この職の最終形態はスマブラの桜井さんだったり、メタルギア小島秀夫監督だったりする。プランナーでも例えば仕事でキャラのセリフを考えたりすることがあれば、花澤香菜が声当ててくれるかも知れないんだぜ。

 最高に夢があるなァ!!?

 

 

 

 

どうしてこの職になったのか

 

ざっくり記すと

 

 抗うつ薬を研究 → 薬に頼らずとも予防や治療したい → 運動、栄養、娯楽も脳や感情へ強く影響を与えると知る → 娯楽も生きる上で大切だと考える → 娯楽を作る職になりたい 

 

という流れである。 

 

 あとアーティストへの憧れ。実際こっちのが大きいかも。

 

 

 

 自分は生物工学の専攻であり、所属していた研究室の教授はうつ治療をテーマとしていた。学部時代にその教授の授業でリチウムが出て来て、あーこれがニルヴァーナの曲の元ネタね〜と思ったり、実習でマウスを使った行動実験をしたことから、かなり興味が湧いていた。あと単純に脳の研究してるってめちゃくちゃカッケェじゃん!!という理由もあった。

 そして研究室配属を考える時期になる頃には”セロトニンの研究がしたいです!!!オレが感情、気持ちっていうのを!!!魂ってやつのありかを明らかにして世界を変えてやるぜ!!!”って勢いで志望し、無事入ることが出来た。

 そして抗うつ薬であるSSRIのテーマを貰い、やる気は万全だった。

が!!

 中枢神経の薬物はかなりマウスによってばらつきが多く、行動実験、サンプリングそして、実験にかかる時間に打ちのめされた。また副作用も多く、せっかく沢山の時間を費やしても結果が出ず、自分は命まで奪ってなんのためにやってるんだろう、全然思ったようにならない。と嘆いて泣いてた。

 実験のやるせなさを痛感した4年時だった。とはいえ、実験系の立ち上げや条件検討など学ぶことも多く、自分で論文を読んでそれを参考に実験を考えて進めていくのは理系の大学生になってやりたいことだったのですごく楽しく、熱中した。しすぎて免疫系がイカれてM1の秋ぐらいにお爺ちゃんにならないと発症しないような病気にもなった。ウケる。

 

 卒論も発表し、M1になる前にテーマも薬ではなく、うつ病の根本となるストレスの方のテーマに変えさせて欲しいと教授に頼みこんで変えた。

 そうしてるうちにM1の6月になった。

 生物系の大学院生だし専攻を活かして食品、製薬、医療系とかその辺でしょ?って感じでインターンに申し込んで落ちたり、通ったりした。

 

 エナジードリンクなどが好きだったのもあり、軽い気持ちでクスリの開発とかクソカッケェじゃん!!と大志を抱いていた。しかし話を聞くと、開発にとても時間がかかる、そもそも出来たとしても治験の時点でぽしゃる。OTC商品は主力じゃないということを知った。細かいことに気を払わなくてはいけないことや、中々成果が出なくて死ぬ前に”オレの生きてた意味とは…?”ってなりそうだと思い、医療系は合わないことに気づいた。

 

  食品メーカー、特にお菓子の開発はエンタメとも考えられるし、健康機能を意識したものやサプリメントを作っている会社が多く、志望度はかなり高かった。

 

 就職のことを意識している中でも、研究室には毎日のように通いつめていた。ストレス耐性の知識を得たかったため、論文を漁っていた。そんな中、おもちゃを多く入れた環境や運動をする環境で生育したマウスは海馬での神経新生が起こり、ストレスの緩和うつ病の予防になるといった論文を見かけるようになり、その度偉く感動した。

 それを見てやっぱり娯楽は正義だよな。自分自身がそうだし。それで強く生きれるなら最高と思った。おもちゃ会社のインターン受けてみよっかなと話したら、 研究室の人達も似合う!受けたほうがいい!と後押ししてくれた。小さい頃から図工の時間が大好きだったし、ピタゴラスイッチを一人自作するような少年だったのでありかも知れないと思ってエントリーした。めでたく選考も通過し、インターンに参加できた 。クソ楽しかった。しかも企画発表で最優秀を貰った。もうオレはここしかないと思った。最高の学びは遊びからよ!!ベイブレードなんて基礎物理学演習じゃん!!

 

 あと心のどこかで思ってたアーティストへの憧れ。音楽や絵が好きすぎる。

 the band apartになりたすぎる。新海誠になりた過ぎる。なので自分が究極的に憧れるものは映画監督、ミュージシャン、画家、漫画家などである。

 しかし、これら一本で生きてくのは博打すぎる。そのためのキャリアも乏しい。

 でも…企業に入ってエンタメを作る職なら、この欲を満たすことが出来る!!

 これが大きな魅力だった。

 

 本選考の時には、おもちゃ会社、知育玩具、BtoCの食品、その他の開発職を見てたから全然決まんなかったけど、6月半ばくらいになんとか今の会社の内定を貰った。

 今の仕事は正社員で娯楽を作る仕事に就きたいなと思い、おもちゃ業界を中心に見ようと思ったのがきっかけである。なのでゲームプランナーになりたいというよりは、娯楽をつくる職を目指して行き着いた先がこの職だったということになる。実際、ゲームは中学生以降あまりやっていない。けど弊社の商品は小さい頃から遊んできたし、馴染み深かった。ゲームを作っている会社でESを出したのは弊社だけだしね。ただそれで認めてもらえたというのは、その分プランナー適性があったからだと思う。それは下で述べる。ゲーム自体は凄く好きだし、エンタメ的サブカルチャー的教養もある方だと自負してる。

 

 ささくれやかさぶたを速攻で剥がしてしまうせっかちな自分にとって、ゲームプランナーという職は最高だ。昼にイベントを実装したら、夜にはツイッターエゴサし放題、YouTuberの方が動画を上げている。この速さが堪らないよね!

 

 

 

 

 研究室では暇な時、論文検索サイトで[music antidipressant], [fun dopamine], [5-HT execise] とかで検索してた。こういう研究がされてるっていうのがまず嬉しいよね。

  

www.discovermagazine.com

 

 

 当然だけど性格診断をやるの良いよね。普通に面白い。やりっぱなしじゃなくて自分が思ってる自分と差がないかどうか見るのおすすめです。こんな感じだったので性格的にも今の仕事は合ってると思う。

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就活について

 生物系の就活はたとえ院生だとしても大変だというのが通説である。

 食品や製薬メーカーの研究や開発職は大手でも10-20人くらいしか採用しない。狭き門すぎる。全国に生命科学とか生物学、農学、薬学の修士学生がどれだけいると思ってるんだ。さらに今やってる研究がそのまま直接生きることなんてほぼない。なのでキャリセンなど行くと他の業界も広く見なと諭される。

 

そんな中

・おもちゃ、エンタメ系で15くらい(知育玩具含む)

・食品(菓子、調味料)、飲料の技術職で20くらい

・個人的に好きな会社(スポーツブランド系、健康機器系)をちらほら

 

合計40社くらいES出した。電気系とか機械工学系だと10出さないって聞くから相当出した。

てか不器用なので数出して戦いの中で成長していくぜって感じで就活をやってた。 

 

これがマジで全然内定でない。

 

 B to Cで人気のメーカー、職しか受けてないのもある。研究室同期はある程度のとこのを持っていたので不安もあり、なりふり構っていられなかった。

 GW明けの時期に、そもそもの採用活動をしてない会社に直電して履歴書持って行くんで面接してください!って申し込んだりもした。焦りっていうのはすごいね!冷たくあしらわれるとこもあれば、面接してくれるとこもあった。

 自分が見てた会社はES通過後、適性検査WEBテスト、その後グルディスや面接が3回ある。長すぎる。最終でも半分くらいの人数は落ちる。5月は毎日面接してたマジで。選考連続だったこともあったし、研究室にはいかないといけないし、間に履歴書とか書く。常に覚醒状態でウイダーカロリーメイト、野菜ジュース、チオビタ、R1って感じで食生活してた。

 そんな感じでコツを掴んできて、6月半ばくらいになんとかいくつかの内定をもらった。本当に遅かった。でも死ぬほど嬉しかった。

 その後、体重計などを作っている大学院の専攻が活きそうな会社と、もう一方は今の会社で本当に悩んだ。仲良い奴らに相談しても悩むし、どっちも逆面接しに行って7月ごろにやっと決めたのが今のとこである。理由は楽しそうだったから。

 

 

面接のことなど

 

 軽音サークルでよくやっていたバンドマスターのことを練習方法の企画、マネジメント、ライブの演出に例えて話したよ。バンドっていうのは少人数での作品作り、そしてそのプレゼンだしな。あと1年の時、軽音部立ち上げて部長で地元の祭りに出た時の話とかをした。

 

 研究での話では実験系立ち上げ。自分たちが入ったときはまだ3期生だったのもある。あとめっちゃ文献読む。動物実験だから正反対の結果でも分析考察イケますって。知識増やして考察→実験テーマ立案妄想大好きだからな!

  

ゲームプランナーで取ってもらえたのは

・研究をちゃんとやってて論理的に考えられてる

・軽音でのバンマス経験(プロジェクトの企画からマネジメント経験

・あと面白そう

という理由だった。

もちろんプランナー職なので

弊社ゲーの改善書をパワポで作って提出したし、いままでやったゲーム、流行りのゲーム分析。〜をテーマにゲームシステムを企画などの選考が途中であった。

 ゲームの企画なんてやった事なかったので30個くらい出して研究室のみんなにどう思う?って聞いてまわったのを覚えている。

 

失敗談など


面接は最後に受けてる業界やその会社の志望度を聞かれるのだが、4月ごろは第一志望のオモチャ会社を第一志望だと堂々と語り、その素晴らしさ、良さを話していた。それも違う業界の違う業種で。他の人たちと違う視点から就活してるオレカッケェだろ?って言っているただの中二病だった。そんなんが面接通る訳でもなく、君ならウチでもやってけそうだねって偉いオッサンに言われた面接でも最後の確認でそれを語り、落ち狂っていた。アホ過ぎるし、とても失礼だよなコレ。助走つけて後ろからドロップキックかましたい。

 志望度を聞かれなかった面接は通ることに気づいた。これに気付いてからは、相手を喜ばす楽しませる面接をするようになり、落ちることは減っていった。 

 

 エンタメ業界は美大の人なども多かったので鈍っていたが、今見返すとトガってる就活をしてたかも。

コレは食品メーカーに出したESの冒頭。

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 小説家きどりかよw

 

第一志望だった御社のES冒頭ではコレである。手書きだった。

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 なんだコイツ。キモ過ぎる。誤字ってるし。ユニスタイルやワンキャリアで見るテンプレES見て、洒落臭えええええって思っていた。それに自分の言葉で書け、話せってよく見るし。実際どっちも通ってる。1分間の自己紹介で、面接官含む皆様に拍手でビートを作ってもらいながらラップ自己紹介とかもした(ポスターで説明入れながら。みんな緊張してるため、拍手が速くなってくから一回やってやめた)。

 

 理系単科大で院生だったのもあり、就活自体はいろんな奴がいるし、知らない街に行くのが楽しかった。専攻に囚われず、ノリで好きな会社受けるのもありだと思う。就活なんてどこも大変だし。その方が楽しい。興味、やってみたいことが多い人なら選択肢が多いほうが良いと思います。

 

 

これも追記

 

 おすすめなのが、B to Cの会社を探すなら、実際に売り場を見て商品から会社を探すと楽しくて良いです。就活サイトとかより自分だけが見つけた企業って気がして愛着でます。Amazonで検索するだけでも、この商品はここが作ってるのか〜って知れるし。

 

 

これから

 

 自分の作ったモノで世の中を活性化させたい。これに尽きる。

特に楽しくやったことがその人の人生の武器になるような娯楽を作っていきたい。今は現実逃避の娯楽が多いような気がする。気休めに、日々を慰撫する娯楽が多い中、その人自身のこれからの人生の血肉となるような娯楽を作りたいね!

 だから早く強くなりたいよね、偉くなって自分のIP(コンテンツ)を生み出したい。

感情をうおおってさせたい。気持ちよくドパミン放出させたい。そしてすげえって思われたい。

 大学に就職連絡するときのやつでクリエイティブ職って選択する小っ恥ずかしさと誇らしさよ!!

 大学院での生活と違って休日もちゃんとあるし、早く帰れると思うので、これからは絵、音楽、映像を作っていきながら仕事をしていこうと思う。口下手だし。中学になったばかりの時に秒速5センチメートルを見てからというもの新海誠になりたいエモ過敏ボーイだ。仕事との相乗効果もあると思うし。最近は曲を作ったり、絵を描いてみたり、動画を作ってみたりして遊んでいる。オリジナルのバンドもやるんで楽しみにしててくれ。ください。

 

 

 最後に

 

 就活してる時にとても刺さったcmを紹介したい。

         すんげえ現実的。

 でもドラマみたいなことなんてそうそう起こるなんてことはなく、これが普通だし、まあしょうがない頑張るしかないよなぁって受け入れて、強く生きていきたいよな、生きてこうな。

 

youtu.be

 

てかこれ最後にって書いてるけど、この動画を久しぶりに見てうおおおと思い、乗っけたかっただけの日記。文章書くの時間かかり過ぎるし大変だということがわかった。

6000字超えた 。長い。終わり!!!

 

 

秩父に行った

埼玉県民なのですが多分初めて秩父に行ってきました。5日間の夏休みの1日を使ってどうしようもねえ野郎共と。

https://twitter.com/silly_story/status/904911355114774528


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秩父といえば写真のオレらの世代のアニメをちょっとでも見る人だったら知ってる"あの花"ですよね。前日に1話だけ復習してたんですが、青い栞で秒殺され、幽霊めんまのうるささに殺意し、懐かしさで死にました。

なのでベタな聖地巡礼してきました。


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この時期になっても地底人Tシャツを着て巡礼してる漢気高ぇやつもいましたよ。すごい!


あと鍾乳洞も行きました。
撮影禁止だったから写真はないけどめっちゃ過酷だった。頭ぶつけそうだし、デブは通れなそう、ハシゴや階段は急。
あと入り口のおばあちゃんに男梅タブレットをまるまる貰ったり、近くの凝ったお店のおじちゃんに梨貰ったりめっちゃ餌付けされた、嬉しい😄😄


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おじちゃんとこの狸たちな




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山奥な


最後には三峯神社ってことに行った。上の写真から車でさらに1時間くらいかかるところ。仙人住んでそうなぐらい奥。めっちゃ強めの神社。



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写真じゃ伝わりにくいんだけど周りには雲に到達する山々で17時ごろで曇っててほんとに荘厳だった。ラスボス前みたいな。

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インスタみてぇな写真になってるがこんな生ぬるいとこじゃねぇんだ!
もっと薄暗くて蝉の音も聞こえん。聴こえるのは風の音だけ、不思議なことが起こりそうな、ここの灯籠を動かすとヒミツのトビラが開きそう!さっき鍾乳洞のおばあちゃんから貰った男梅が反応してオレとおばあちゃんが入れ替わる!?みたいなことが起きそう!!って感じ。
ラストダンジョンだよ!!!



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あと帰りに伝説の剣を見つけた、大体どっか遠足するといつも民族儀式の道具みたいなの拾う。
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今回は北澤の車で行ったんだがバンアパ流しながらのドライブで捗り奉ってた。フュージョン感から良いよ。ZION TOWNとかすげぇマリカのBGMぽい感じあるしな!


ということでそんな大したことではないような遠足を良い感じに伝えたい、表現の練習みたいなのでした。
ブログやってみようとしたきっかけな。


https://youtu.be/LZymtEQJQfM
ドライブの時に良いよ。原さん曲、ローソンの歌らしい。